派遣切り 名古屋市「もう無理」希望者「見殺しか」

緊急宿泊所パンク 希望者「見殺しか」、名古屋市「もう無理」
2009年1月14日
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庁舎からの退去を求める市職員ともみ合いになる支援者ら=13日午後9時55分、名古屋市の中村区役所で


 名古屋市が景気悪化の影響などで住まいのない人を対象に無料で提供している緊急宿泊所について同市は13日、「これ以上対応できない」として追加の受け入れの打ち切りを決めた。中村区役所の窓口にはこれまでで最も多い人が訪れたが、市側の対応に夜遅くまで混乱が続いた。

 同市は希望が殺到した今月5日以降、カプセルホテルや民間社員寮を追加で借り上げるなどして対応してきた。しかし、同区役所に13日午前11時前、「緊急宿泊所は満員となりました。利用はできません」との紙が張り出され、宿泊希望者と支援者約30人が市側に対応を求めた。市保護課・金子修身課長が「申し訳ないが、お引き取り願うしかない」と説明した。

 午後9時すぎからは「速やかに退去するように」と要請。これに対し「見殺しにする気か」「生活保護が必要な人を放り出すのか」と非難する声が上がり、激高する人も。文書を読み上げる中で、職員と支援者らがもみ合う場面もあった。

 市の担当者は「不況の先が読めず、このままでは際限がない」と今回、追加対応をしない理由を説明する。この日、中村区役所に生活や住居相談に訪れたのは、約130人。一方、緊急宿泊所や追加の元社員寮に既に入居している人には、市が仕事が決まるまで期限を越えての入居を認めており、パンク状態が解消されるめどが立たない状態だ。

 この日は結局、午後11時30分ごろ、支援者側と市側が14日も話し合いの場を持つことで収束。最後まで残った希望者のうち支援者のカンパで確保した宿に8人が移ったが、2人は退去命令が出るまで区役所にとどまることを決めた。

【雇用崩壊】
生活保護など求め混乱続く 緊急宿泊所問題、一夜明け…
2009年1月14日

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生活保護などを求め、朝から相談者が列をつくった=14日午前8時49分、名古屋市の中村区役所で


 景気悪化で仕事や住まいを失った人たちであふれかえった名古屋市の中村区役所。緊急の無料宿泊所を確保できなくなった問題は13日深夜まで、支援者と市職員も入り乱れ、混乱が続いた。14日も朝から多くの人が生活保護申請や宿を求めて区役所に押し寄せ、解決策が見いだせない状況となっている。

 14日午前零時を迎えるころ、市側は同日中に再び交渉の場を持つ、と回答。残っていた宿泊希望者は、多くが支援者のカンパで用意された旅館に向かったが、2人が支援者らと強制退去させられるまで区役所2階の講堂前にとどまることを決めた。

 その場で夜を明かしたのは計10人。ストーブが止められた中、支援者らが持ち寄った毛布や買い出ししたコンビニ弁当で寒さと空腹をしのいだ。宿泊希望者の50代の男性は「ここまでやったんだから最後までここにいたい」と長いすに体を横たえた。当初、20人以上いた支援者らは午前1時を回ると10人ほどまでに。パイプいすや床に直接、毛布を敷いて寝る人もいた。

 午前8時45分の受け付け開始には、約50人が並んだ。区役所に泊まった別の男性(45)は「1時間ほどしか寝ることができなかった」と疲れきった様子。市との交渉については「本当に前に進むのだろうか」と不安げに話した。

 正午前、この日の緊急宿泊施設がすべて満室となったことが紙で張り出された。前日も宿泊場所を確保できずに支援者の補助を受けた男女は「もう打ち切り? 早いよ」と大きなため息。順番待ちの人であふれる待合所では、支援者らが「交渉するのであきらめないで帰ったりしないでほしい」と呼び掛けた。生活保護などを担当している同市保護課は「13日の段階と同じで、これ以上の対応は市として考えていない」と緊急宿泊所の新たな確保をする予定はない、としている。
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