日本航空 手抜き検査で運航再開 整備士「早く終えたかった」


 日本航空のMD87型機が主脚の検査期限を十日間過ぎたまま飛行していた問題で、運航を再開する際に同社が行った検査も、所定の作業を省略するなど極めてずさんな内容だったことが分かった。国土交通省は、この機体の運航停止と再検査を求める異例の行政指導に踏み切った。「検査忘れ」に「検査手抜き」が重なり、トラブルが続発する同社の安全管理態勢が改めて問われる事態となった。
 国交省や日航によると、問題の検査個所はこの機体の左側主脚の根元部分。本来は三月十一日までに検査が必要だったが、未実施のまま十日間に国内で四十一回の飛行を続けていたことが二十日に判明した。
 日航は二十日夜から二十一日未明にかけ、この機体が駐機していた新千歳空港(札幌)で検査を実施。羽田空港所属の整備士(44)が出張し、表面のひび割れの有無を確認する「蛍光浸透探傷検査」と、内側を調べる「磁粉探傷検査」を任されて「問題なし」と判断。このため運航が再開され、二十一、二十二日に計十二回飛行していた。
 ところが、国交省が日航側から検査の内容を聴取したところ、「蛍光浸透探傷検査」で手抜きがあったことが判明した。
 同検査には洗浄液と浸透液、現像液の三種類が必要だが、整備士は規定外の洗浄液を使ったうえ、現像液による検査を省いていた。羽田空港との連絡ミスなどで洗浄液と現像液が新千歳に届かなかったためという。
 整備士は平成十四年に検査の資格を取得。日航の聴取に対し「『磁粉探傷検査』は行っており、全体としては問題ないと判断した。早く検査を終えたかったこともある」などと話したという。
≪「反省せよ」 北側国交相≫
 日航の整備士がMD87型機の主脚点検の際にずさんな作業を行っていた問題で、北側一雄国土交通相は二十四日の閣議後の記者会見で「翌日の飛行機を遅らせてはならないという理由でやったのなら問題だ」と指摘した。
 北側国交相は「点検はルール通りにやらなければならないし、完全にできないなら欠航もやむを得ない。単純なミスではなく社内の安全意識の度合いを量ることができる問題で、反省してもらいたい」と述べた。
(産経新聞) - 3月24日15時36分更新

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