全日空系 10年ぶりスト、福岡空港では24便が欠航

 春闘を巡ってスト突入を通告していた全日空グループの労働組合のうち、「エアーニッポン乗員組合」(組合員407人)など4労組は23日、会社側との交渉が決裂、同日の初便から終日ストライキに突入した。

 全日空グループではこの日、国内線の約13%に当たる115便が欠航、40便に遅れが出るとしており、乗客約7600人に影響が出る見通し。ストで国内線のダイヤが大幅に乱れるのは、1996年に全日空でストが行われて以来、10年ぶり。

 ストに突入したのは、このほか「エアーニッポンネットワーク乗員組合」(組合員43人)、「エアーネクスト乗員組合」(同14人)、「エアーセントラル乗員組合」(同37人)の各労組。

 いずれも賃金やパイロットの育成プログラムなどに関する要求に対し、会社側の回答を不服としている。

 グループ内の乗員組合で最大の「全日空乗員組合」(同1507人)は、会社側との交渉が妥結、ストを回避した。

 ◆「客のことを考えて」利用者
 名古屋、仙台、対馬行きなどの欠航が相次いだ福岡空港では、足止めを食らった乗客から「客のことを考えて」などの声が上がった。

 長崎市松山町の電気工事業相川博史さん(35)は、午前7時50分発の対馬行きの便を予約していた。だが、空港に着いてから欠航と知り、午後0時15分発の便に振り替えた。「今日中に帰る予定だったが、1泊しなければならないかもしれない。非常に困る」と顔をしかめた。

 長野県・善光寺などを巡る2泊3日のツアーのため、午前10時発名古屋行きの便に乗る予定だった福岡市早良区の不動産業男性(76)は「次の便には乗れそうだが、ツアー日程が窮屈になる。組合にも言い分があるのだろうが、乗客のことも頭に入れておいてもらいたい」と、ぶ然とした表情で語った。

 全日空福岡空港支店によると、同空港発着便は24便が欠航し、8便が最大で50分遅れる見通し。

 ◆「申し訳ない」労使双方
 4労組のうち、最大規模の「エアーニッポン乗員組合」(本部・福岡市)は、「利用者には大変申し訳ないが、安全管理や労働条件の面で、会社が不安定な状況にあることをストによって訴えたい」と主張した。

 全日空グループ5社は、社長の連名で「欠航、遅延を発生させたことは公共交通機関として大変申し訳ない。早急な事態の収拾に努めるとともに空港などでの混乱を最小限にとどめる」とのコメントを出した。

 ◆日航は回避
 一方、日本航空の4労組は、23日未明に交渉が妥結。スト突入を回避し、初便から平常通り運航している。



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