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zoom RSS 分割・民営化と外注化で JR北海道“安全の崩壊 ”A

<<   作成日時 : 2013/10/16 18:21   >>

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JR北海道“安全の崩壊 ”A


国鉄分割・民営化の
全面的な破産 

JR北海道で「安全の全面的崩壊」とも言うべき事態がおきています。エンジンや配電盤が次々火を噴き、列車が炎上し、事故発生件数の多さは、「異常事態」を通り越していました。そこでJR北海道は急遽、10月ダイヤ改定で特急列車の運行本数を減らし、最高速度を20`落として運行すると発表しました。鉄道会社として前代未聞の事態です。
 そして、9月19日のJR函館線で発生した脱線事故の後、レール幅が基準を超えるなどの異常が270カ所で放置されていたことが明らかになりました。去年(2012年)10月に行われた検査で、基準を超えていることを認識しながら、1年近く放置されていたのです。政府やマスコミはさかんに「本社のずさんな管理が問題」などと言っていましたが、そんなレベルの問題ではありません。鉄道会社としてのイロハのイが崩壊してしまっているのがJR北海道の現実なのです。
 この事態の本質は、国鉄分割・民営化の全面的な破産がついに露呈したということです。
 そしてJR北海道の現実は、鉄道業務の外注化の結果をもまざまざと示しているということです。

極限的な要員削減と
外注化・非正規職化

 JR北海道はJR各社で最も経営基盤が厳しく、当初から無理を承知で民営化されました。民営化以降、経営安定基金の運用益で帳尻を合わせてきましたが、近年の低金利で運用益も半減し、減少を補っているのが極限的な合理化・要員削減です。JR北海道の発足時の社員数は1万2955人が、現在は6953人で半減です。動労千葉は、「JR千葉支社だけで人員は5千人。たった7千人で、広大な北海道のすべての線路を点検・補修できるわけがない」と指摘しています。
さらに、業務の外注化や非正規雇用への置き換え、区間ごとの独立採算制など、あらゆる手段が取られてきました。独立採算制は、経営陣自身が「修繕費を節約することでつじつまをあわせたために成功しなかった」と言及しています。
昨年の石勝線炎上事故では車輪踏面の40aにおよぶ剥離が発見されましたが、ごく普通の定期検査が行われていればありえない事態です。レール異常放置もまったく同じです。もはや「ずさんな管理」という次元を超え、ごく普通の定期検査さえまともにできないほどJR北海道の安全は崩壊しているのです。

物言えぬ現場

「現場の状況について、保線担当のベテラン社員は取材に『上司に物が言いにくい』と打ち明ける。1987年の国鉄分割・民営化の際、JRは北海道などの国鉄労働組合(国労)の組合員を中心に不採用とした。『逆らったと思われるのが嫌だから、何も言わないでおこうとなった。それが悪い意味で会社のDNAのようになっている』」( 10月5日朝日新聞)

4700名が不採用

 民営化前の1986年11月時点では、北海道の国鉄職員は2万3640人でした。しかし、翌87年2月16日の、分割民営化に反対した国労と全動労組合員4700名がJR不採用になり、「追い出し部屋」=国鉄清算事業団雇用対策支所に送られました。90年に国鉄清算事業団から解雇された1047名のうち、453人の国労闘争団員と64人の全動労争議団員が北海道です。現場を熟知し、誇りをもって鉄道業務を担ってきた国鉄労働者を問答無用に解雇した国鉄分割・民営化こそが、技術の継承も断ち、安全崩壊の出発点になったのです。

時給750円で車両整備
 
JR北海道は、構内入換・誘導・構内信号業務が「北海道JR運輸サポート」に全面委託され、構内運転士の4割がJRからの出向者ではなく運輸サポートに雇われたプロパー社員に置き換わるところまで進んでいます。
JR北海道の子会社の求人情報によると、業務内容が「鉄道車両の整備・修理」とされる車両メンテナンス・スタッフが時給750円、雇用形態はパートで募集されていました。
 今年の4月と7月に起きた特急列車炎上事故、どちらもボルトの折損からエンジン周りの火災を起こしたと発表されています。折損自体はやむを得ないもので、打音検査などで発見し修繕します。問題は折損に気付かずに走らせ続け、火災事故を招くに至ったことにあります。北海道の最低賃金735円スレスレの超低賃金のパートで、そして経験のまったくない労働者が、そんな異状を発見できるでしょうか。 

技術継承の断絶
指揮命令系統の寸断

さらに外注化や子会社化による技術継承の断絶や指揮命令系統の寸断は深刻です。外注化の結果、どこでどんな業務が行われているのかを、誰一人把握できなくなってしまっているのです。今回、レール異常の放置個所数についてJR北海道の発表が二転三転したことも、こうした事態を象徴されています。
 
JR東日本も同じだ

 これはJR北海道だけの問題ではありません。JR四国では補修されず放置された鉄橋が80カ所あることが明らかになっています。JR東日本でもレール破断や送電線火災、車両故障が多発しています。100`あたりの車両故障による輸送障害件数は大手私鉄15社の13倍です。検査周期を延長し、要員を削減し、外注化を強行した結果、故障や事故を多発させ、その一方で莫大な利益をあげているのです。
《闘いなくして安全なし》

 JR北海道の現状は、国鉄分割・民営化で労働運動が後退し、御用組合(JR総連)が現場の声を抹殺し、闘いを抑え込んだ結果でもあります。この現状を変えるには、どんなに困難でも労働組合を復権させて対決する以外ありません。
 尼崎事故がおきた05年、千葉支社管内でもレール破断が頻発しました。会社は「まだ基準値内」と損傷したレールを放置しました。利潤第一のJRは、レールが磨耗し、ひび割れしても交換しないのです。安全投資しても株価は上がらないからです。
 動労千葉は、レール損傷箇所でスピードダウンを行い、レール交換を要求し、ストなどの実力闘争で闘いました。ついにJRに、60q近いレール交換を強制させたのです。安全は労働者の闘いによって確保されるのです。
 民営化・外注化は安全崩壊の道です。動労千葉は、車両メンテナンス部門の外注化に反対して13年間闘ってきました。10月1日もストを闘いました。ここに労働運動の重大なテーマがあります

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