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zoom RSS 『放射能と果敢に闘っているのは日本の日雇い労働者』

<<   作成日時 : 2011/04/12 22:43   >>

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「原発ジプシー」と言われる、日本の原発で働く労働者の実態を暴露しているレポート。
日本の労働力の二重構造を象徴する存在だとニューよくタイムスが報道
 

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 3・11の大地震のときに、福島第一原発で働いていた労働者が慌てて中央ゲートに向かったら、そこは逃げ出そうとする東電の社員たちの車が列をなしており、警備員が労働者に対しては「正式な外出許可がなければ出さない」と押しとどめようとした。「何言ってるんだ、津波が来てるんだぞ!」と警備員の肩越しに黒く迫ってくる津波を指さし、やっとの思いで外に出た。
  彼らは日本の労働力の二重構造を象徴する存在。エリート層の大企業の高給取りと低賃金で不安定雇用、しかも保障もほとんどない下層の労働者という構造。こうした労働慣行が日本に55基ある原発の安全性も労働者の健康と生活も危険にさらしている。彼らは技術者でも東電の社員でもなく、いろいろな土地を転々と渡り歩いて非常に危険な仕事をさせられる、未熟練な臨時雇いの労働者である。放射能を浴びる仕事に高い賃金が払われるからだ。東電を管轄する原子力安全・保安院によれば、昨年の東電の社員が浴びる放射線のレベルの16倍をこうした下請け労働者が浴びていると報告。こうした労働者が今、福島原発の危機を回避させるために危険を承知で働かされている。
  2010年3月末の年間統計では、日本の18箇所の稼働原子力発電所に働く労働者は約83000人、88%が臨時雇いの労働者。福島第一原発では、10303人中89%が臨時雇いの労働者だった。日本の原子力産業では、東電の技師、東芝や日立で原発を設計・製造し維持するエンジニアがエリートで、それらの企業のもとに請負や孫請け、またその下の孫孫請けの労働者がいて、段々に下へ行くほど賃金も下がり安全性も軽んじられていく。
 原発で働く日雇いの労働者にずっと聞き取りを続けてきて、原発労働者の実態がわかった。凄まじい高熱の中で原子炉の壁から放射能を洗い流す仕事やモップやボロ布で使用済み燃料プールを掃除する、あるいは監督者や技術者、東電の社員が通る場所をきれいにしたりする仕事、そして寒さの中で汚染物質をドラム缶に詰める仕事などをやらされるのである。こうした労働者たちは、建設現場で誘われたとか近場の農民が副収入を求めてやってきたりするが、地方のヤクザがワケありの人たちを連れてくるのである。
 バルブを開けるなどの仕事をする危険な場所では、監督者がストップウオッチを手にして、数秒ごとに労働者を入れ替えて仕事をさせる。福島第一原発では今、こうした危険な仕事を日雇いの労働者がさせられている。

 「絶対にパンクさせちゃダメ」と、労働者は「パンク」という言葉を使って、線量計が1日の累積限度量50ミリシーベルト(この3月には250ミリシーベルトに変更された)を計測するともう仕事がなくなってしまうと語った。1980年代に福島第一原発で定期点検の仕事をしていたという労働者は、使用済み燃料プールの清掃に、アラームが鳴るようにセットされた線量計を装備して従事させられたが、20分と持たなかったと話した。「防護マスクを装着するが、非常に窮屈で、激しいめまいで自分が何をしているのかさえ分からない状態。自分の汗に溺れて窒息死するんじゃないかと思った」。
 1970年中頃から約50人の労働者が白血病や癌と診断されて労災を受けたが、ほとんどの労働者が原発での仕事で健康に障害を生じても因果関係が証明できないとして労災が認められていない。
  福島第一原発の労働者はほとんど3・11の地震と津波で避難したが、戻ってきた労働者に関する情報は東電が徹底してマスコミに漏れないようにしている。東電は臨時雇いの労働者がどれほどいるのかを明らかにしていないが、4月7日の地震で格納容器内の放射線量が跳ね上がり、21人が被爆したことで約300人の労働者が現場を去り、新たに45人の日雇い労働者を雇ったと語った。日雇いの労働者たちは賃金を上げると言われて戻る者も多い。ある労働者は2時間の仕事に約350ドル(=30,000円)出すと言われた。1日1,000ドル近く払うと言われて誘われた者もいる。賃金は放出される放射能値の増加に伴い危険度が増すことで日々変わっていく。
 原発反対運動を熱心に進めている小浜市若狭明通寺住職中島哲演さんが、1980年代に日雇い原発労働者の日本で初めての組合立ち上げに尽力した。最盛期には180人の労働者が組合に結集していたが、組合の指導部になればすぐさま暴力団員が家にやってきて家族に危害を加えるなどして切り崩していった。
 「原子炉に開いた穴は見えるが、放射能は目に見えない」と、避難所に逃げてきた労働者は言う。唯一実名で告発した石沢氏は、「仕事が建設現場や火力発電所などで見つからなくて飢え死にしそうになったら、また原発で働く羽目になるだろうが、できればもっと安全な仕事を見つけたい」と語った。

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