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<<   作成日時 : 2009/09/09 15:59   >>

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双龍自動車スト闘争の総括は、闘った組合員の中にある「1047名解雇撤回」掲げる11月1万結集で応えよう

 ■双龍車闘争めぐる総括論議 
77日間にわたって工場を占拠して闘いぬかれた双龍(サンヨン)自動車労働者のストライキ闘争。8月6日に労使合意によって終結したこの闘いをめぐり、現在、韓国労働界で総括論議が様々になされている。
 8月20日、民主労働党付設の「新しい世の中研究所」の主催で「双龍車闘争に対する評価討論会」が行われた。双龍車汎国民対策委で政策を担当した産業労働政策研究所の副所長が基調提起を行い、これをめぐって双龍車支部の親組合である金属労組の政策研究院長、民主労働党政策委員会の副議長、韓国労働運動研究所の副所長などが論戦を繰り広げた。そこでの論点を整理すると以下の通り。
○双龍車闘争は「構造調整の前哨戦」だったのか/いや、すでに大手でも中小企業でも構造調整は進められている。
○個別職場の闘いと、それへの連帯をとおして総労働対総資本の戦線を形成しようとするのは素朴すぎる/いや、対政府戦線の原動力は現場の力だ。しかし今回それが弱かった。
○「一緒に生きよう」という闘争スローガンについて、雇用維持を越えたセーフティーネットなどの代案模索が不足していた/いや、無給休職を受け入れ、根源的な社会秩序をつくる契機となった。
○正規職労働者の雇用維持は重要だが、非正規職をどう運動に引き入れるか考えるべき。
○闘争拠点を工場に限定したことで対政府闘争としての力が弱まった。もっとソウルに出て行くべきだった/いや、拠点は自らの職場。しかし、そこから踏み出せなかったのが問題。
○金属労組が、「政府を動かす」という産別労組の役割を果たせなかった。傘下の大手自動車支部も連帯闘争ができなかった。しかし産別を否定してはならない。

 確かにどの論点も、そういう問題があったということは言える。しかし残念ながらこの論議には、肝心の双龍車の現場労働者が、どういう思いで、どういう決意で闘ったのか、そして徹底的に闘いぬいた結果、どこに確信を持ったのかという視点がない。研究者や上層幹部だけの議論だ。そもそも総括論議にストを闘った組合員の声がなぜ出てこないのか。
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 ■「闘いきった。後悔していない」 
しかし現場の組合員は、壮絶な闘いを一歩も引かずにやりきったという達成感、高揚感、そして強固な団結を全身で感じている。6日午後4時、荷作りを終え、最後まで死守した塗装第2工場を離れる直前の組合員の声だ。(インターネットメディア「民衆の声」より)
 ○車体チーム・キム組合員「本当に大変な思いをしたのに、苦労した甲斐がなく残念だという電話をたくさんもらった。でも、この闘いでは敗者かもしれないが、自分との闘いでは勝者だと思う。今の自分ならどんなこともやり遂げられると思う」
 ○組立チーム・パク組合員「マスコミでは、塗装第1工場が5分で鎮圧されたと言っていたが、午前5時から午後5時まで闘った。報道は誤りだ。家族がとめず、外の事情さえなければ、本当に最後まで闘いたい心情だ」
 ○半組立製品チーム・キム組合員「正直言って、交渉の時は最初とても期待した。最善を尽くしたので悔いはないが悲しい。家族や両親がいなければ支部長に最後までついていっただろう」
 ○車体・パク組合員「本当に皆がんばった。闘いきったので悔いは残らない。結果は別として後悔はしていない。でもくやしい」
 ○組立・カン組合員「こういう経験は二度とできないだろう」
○支援チーム・チョ組合員「勝者も敗者もない闘いだった。職員の間でこれほど激しく対立したことはなかった。労労間の対立を誘発させたことが本当に残念だ。警察が盾とこん棒を振り回すのはある意味理解できるが、職員が撃つパチンコには本当に怒りが込み上げた。ガードマンも同じだ。われわれは生きるために闘っているのに、額に汗して金を稼ぐでもなく、人の人生を踏みにじるガードマンを見て、本当に恐ろしい社会だ、資本主義という世の中はこういうものなんだと思った」
 ○組立・チョ組合員「支部長はじめ、労組の幹部は本当に頑張った。幹部はここで冬を送り、夏をむかえた。家庭が破綻した幹部も多かった。離婚した家庭、夫人が子供を連れて逃げた家庭…幹部なので、そんなそぶりもみせずに苦労していた」
 ○車体・チョ組合員「娘が3人おり、父が病気だ。何日か前に娘たちに「愛してる」と遺言メールをケータイから送った。すると電話口で泣くので、受信拒否にした。家長として家族を養い、生計をたてなければならなかったのに家族に申し訳ない。それでも命をかけなければならないことが、恐ろしくもあり、意義もあって誇らしい」
 そして、77日間のストを牽引しぬいたハンサンギュン支部長は獄中から訴えている。
 「支部長である私自身、解雇は殺人だと怒った我が組合員たちが、こんなにも闘えるなど想像もできませんでした。…『支部長、動揺しないでください。組合員を信じてください』という同志たちの絶叫が耳を離れません」
 「壮絶な双龍自動車77闘争を終え、いまもわれわれすべての労働者に与えられた宿題は、まさに団結、また団結の道だけです」(8月20日公開された獄中書簡より)
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 ■正規・非正規の共同闘争 
「正規職の雇用維持の闘いだった」という分断を煽る批判も、現実の闘いがうち砕いた。
 ストに先行して双龍自動車支部の指導部とともに工場内の煙突にのぼり86日間の高所ろう城を闘いぬいた双龍自動車支部非正規職支会のソメンソプ副支会長は、今回の闘争の第1の成果として、元請けと下請けの労働者が共同で闘いぬいたということを挙げている。ソ副支会長を含めて19名の非正規職労働者がストをともに闘いぬく中で、これまで不動のものに見えた正規職と非正規職との間の厚い壁が完全に崩れたという。おにぎりが2つずつ配給されれば、正規職の同志たちが自分のひとつを差し出し、「頑張ろう」「必ず勝利しよう」と励ます――そういうエピソードがたくさんあったという。ソ副支会長は、「私は、合意書がどうのという以前に、これだけで勝利だと思う」と語っている。

 ■解雇者懇談会にスト参加者全員結集 
8月26日、組合傘下の解雇者組織である整理解雇特別委員会が主催して整理解雇者懇談会が開かれた。その場には、スト参加者全員を先頭に、労組指導部の予想を超えて500人が結集し、イスが足りなくなった。パククムソク職務代行は、解雇者支援事業と職場復帰闘争を提起した。
 その場ではさらに、「整理解雇を通報された者は全員無給休職を申請しよう」との提案もなされ、会場各所で討論の渦ができた。ストを最後までやり抜いた組合員のうち、誰が無給休職を申請し、誰が希望退職を申請するかということを論議するのではなく、全員が無給休職を申請し、組合員資格を維持して団結を守り、闘いを続けよう提起だ。
 あれほどの殺人的な鎮圧作戦と労組破壊攻撃を受けてなお、しかもパニック障害や対人恐怖症などの後遺症に苦しみながらもなお、団結を求め、闘う意志をみなぎらせている。
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 ■「双龍車の闘いはこれからが始まり」
 したがって、問われているのはすぐれて指導部である。連帯ゼネストをぶちあげながら、それを貫けなかった民主労総と金属労組の指導部の責任は激しく問われなければならない。
 闘争の総括は、闘争の外にいる知識人や、闘争の直接の成果にのみ目を奪われるような上層幹部の頭の中にあるのではない。闘争の総括は、闘いを直接担った現場組合員の中にあるのであり、その闘いぬいた組合員こそが、自らを次の闘いの指導部へと押し上げるのだ。
 会社側は早くも、労組側が大きく譲歩した合意事項さえ踏みにじり、攻撃を激化させている。100億ウォンの損害賠償請求、スト参加組合員に対する会社と労組事務所への立ち入り禁止および無期限待機発令、「救社隊」社員による民主労総脱退の動きなど、むき出しの労組破壊攻撃だ。
 一方、工場に残ることができた労働者に対しても、激しい労働強化と不当労働行為が加えられている。30分早く出勤しての体操強要、全てのイスの撤去、工場間の移動禁止、暴力ガードマンによる恒常的な写真撮影、待機発令に直結する人事評価などだ。
 こうした状況に対し、支部は工場前で宣伝戦を繰り広げ、会社側に動員された労働者の中でも労働組合の必要性に対する意識が高まっているという。
 新たな闘いを率いるのはパククムソク支部長職務代行だ。パク代行は、ストを闘いぬいた一組合員の出身であり、拘留されている支部長、あるいは拘留の可能性がある首席副支部長を引き継ぐ第3指導部だ。パク代行は、「解雇・非解雇組合員の別なく、ひとつの組合員だという立場で全体をまとめる活動を行っていく」と述べ、「闘いは完全に終わったわけではない。ぶつかっている様々な問題を解決していきながら闘う必要がある。双龍自動車闘争は新たな開始あるのみ」と決意する。
 
 ■1047名闘争として今につながる
  動労千葉国鉄分割・民営化反対スト
 
ストライキ闘争の真の勝利は、スト終結のそのあとからの闘いにかかっている。動労千葉は国鉄分割・民営化に反対して1985年11月と86年1月の2波にわたるストを闘った。動労千葉以外の全ての勢力が国鉄分割・民営化に屈服する中にあって、実に偉大な決起だった。
 この闘いに対してすさまじい組合破壊の攻撃が襲いかかった。当時1100名の組合員のうち、28人がクビを切られ、停職59名を含む400名が処分を受けた。だが、もしこの攻撃に対し、組合員が展望を失い、組合を離れていたら、動労千葉の「偉大な決起」は、「勝利した闘い」と総括できたであろうか。
 ストを真に勝利させる動労千葉の闘いはまさにここから始まった。国鉄分割・民営化攻撃の本質を綿密に暴き、2波のストを総括した『俺たちは鉄路に生きる/国鉄分割・民営化に異議あり!!』(中野洋著)が出版されたのは、スト後、半年が経過した86年7月だった。指導部の強固な意志と目的意識性のもとに次なる闘いが準備された。「満身創痍」の中、解雇者を守り抜き、組合の団結を固めるための昼夜を分かたぬ壮絶な闘いが再開された。
 そして分割・民営化強行から22年を経た今、国鉄分割・民営化反対ストは、1047名解雇撤回闘争とJR職場での「今の闘い」、「勝利できる闘い」として継続されている。
 この動労千葉という労働組合の実際の経験を見たとき、そして何よりも、団結の強化と闘いの継続に向けて不屈に闘志を燃やし続ける双龍車同志たちの姿を見たとき、労働者の決起に冷や水を浴びせる「評論家」たちの空論的総括をはねのけ、双龍車同志たちの闘いは絶対に勝利することができると確信する。
 1047名闘争の勝利を高々と掲げた11・1労働者集会の1万結集こそ、双龍車同志たちの勝利をともにつくる道だと確信する。


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Ssangyong  workers  sit-in strike for 77 days  [VPS]

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